2009/10/11

劇的すぐる! 祝・復活プルシェンコ ☆★おめでとぅ♪(祝'3`d)★☆


来週からいよいよグランプリシリーズが始まりますね。
もういまから真央VSヨナの対決を煽ってますが(By 朝日新聞)、
今年のシリーズはまさにオリンピックの前哨戦ともなる重要な試合。
なるべく周囲の雑音等に惑わされることなく
選手にはがんばってもらいたいんですが・・・。

それよりもGPSって浅田選手のほかにも安藤選手や中野選手、
高橋選手など国内の有力選手がたくさん出場するのに、
どうしてこの二人の対決ばかりに焦点を絞るのか・・・。
もっと見所あるでしょ?

それに、GPSなんていわばオリンピックの様子見的なものなんだから、
選手たちを煽って本気にさせて、
怪我という最悪の事態に
招いてしまうなんてことのないようにしてもらいたいですよね。
もっとマスコミも考えて報道して欲しい。
個人的には、浅田選手をはじめ有力選手は
こんな金目当ての大会になんて出ないで、
じっくり調整して欲しいって思いますもん。
でも、スポンサーとかISUとかの関係とかで
どうしても出場しなければならない。
もっと日本スケ連も選手をサポートしてあげないと。
しっかりしてくださいよ!


ながーい前置きはさておき、
高橋選手のことを少し触れましたが、
今年の男子シングルはめちゃくちゃ面白いことになってます。
まずランビエールや高橋選手の復活組の活躍がどうなるか。
高橋選手は好調のようですよね。
フィンランディア杯ですか、SP1位通過ということで
完全復活をアピールしてます。


そして、何よりもわれらがプルシェンコ!
劇的な復活です!
まずは下の動画をご覧ください。
 



これはテストスケートのSPなんですが・・・。
4-3に、3Aに、ステップからの3Lz・・・。
近年こんな鬼構成、見たことなかったなぁ・・・(遠い目)
しかも数年のブランクなどものともせずに、軽々と・・・(´-∀-`;)

ジェーニャ、はっきりいってスマン ( ゚┌・・ ゚)
わたしはあなたという人間を見くびっておりました。
やっぱりあなたは宇宙人。
凡人とははるかかなたにいる天才だということがよーくわかりました。
そもそも凡人が天才を分析するなんてあまりにもおこがましい。
天才は凡人の想像を超える存在なんですから。

いやー、それにしてもすごいですよね。
ロシア杯までにここまで戻してくるとは。。。。

とちゅうけっこうグダグダな展開もあったりして、
正直無理かなーと思っていたんですが、
さすが宇宙人。その名に恥じないことで。

4-3のコンビネーションの4回転を着氷したあとの
若干の乱れは気になりますが、
それ以外のジャンプはほぼ完璧。
4-3にしてもオリンピック本番までには完璧に仕上げてくるでしょうね。

スピン、ステップは発展段階かな。
たぶん大会を重ねていくにつれ改良すると思います。
現に2006年のときはオリンピック直前まで
曲を変えたりといろいろとやってましたから。

あと若干雑な動きも気になりますが、
テストスケートということを考慮すれば、
別にたいしたことではないかと・・・。

SPの曲を変えたのは、個人的には正解だと思います。
以前はショパンの『遺作』でしたが、
もとは映画『戦場のピアニスト』で使用されていた曲。
これは北米開催のオリンピックにはまったく不似合いな曲。
日本では『戦場~』は評価の高い映画でしたが、
北米圏ではそれほど人気はなく、むしろ不評だった映画でした。

それに、監督のロマン・ポランスキーは、
最近スイスで拘束されましたが、
淫行疑惑でアメリカ当局から目をつけられている監督ですからね。
これだけ北米に印象の悪い映画のサントラ曲を使用するのは
さすがに戦略上まずいかと・・・。

そういう意味で、『アランフェス~』にしたのは正解だったと思います。
北米系の選手って『アランフェス~』好きですしね。
また、プルシェンコ自身ジュニアの頃のプログラムでこの曲を使ったことがあるはず。
世界選手権初出場の時のプログラム曲じゃなかったでしたっけ?
プルシェンコにとっても験のよい曲だと思うんですが。


プルシェンコの復活は明らかに男子のメダル予想図を大きく変えることになりますよね。
プルシェンコがここまで復調してくると、
男子は当然4回転を入れざるを得なくなる。
なにしろ、プルシェンコが相手ですからねぇ。
彼の強みは回転不足がまったくないこと。
完全に回りきってから降りることのできる驚異のジャンプ精度がありますから。
それに軸がぶれても、しっかりと修正して着氷できる能力も備えている。
このテストスケートでも、若干3Lzが軸ブレを起こしているのに、
何の問題なく着氷できてますからね。
この場合、ほとんど減点されることはないでしょうから、
彼のミスを期待することはほとんどできない。

カナダ勢は戦略的に相当苦戦を強いられるのではないか。
チャンがどんなにジャンプの『質』で加点を稼いでも、
基礎点がまったく違うプルシェンコと戦うのは容易ではないでしょう。
4-3は基礎点13点ぐらいでしたか、
それに比べほかの男子の選手はせいぜい3-3しかやらないので、
最大の加点がついても11.5ぐらいですよね。
3A-3Tを入れるなら別ですが。
でも、チャンは3Aのコンビネーションは苦手。
これはひじょうに不利だと思いますね。
チャンに限らずどの選手もです。
高橋選手や小塚選手もしかり。

しかも、プルシェンコはジャンプの『質』という点でもそれほど悪くはないですから。
トリノのときでも3Aで1点か2点ぐらいの加点をもらっていたはず。
あの頃は積極加点ではなかったですから、
そのときであの加点ですから
本当にどうなるかはわかりません。

現に数日前に行われたCup of Russia II Rostelecom Perm では
SPで97点をたたき出してますから、
もちろん地元ロシアで行われた大会ということもあって、
ロシアの英雄であることを考慮して爆アゲ点を与えたものだったとしても、
本番のロステレコム杯での点数を考えた場合、
やはり地の利を考えれば、90点以上は出るのではないでしょうか。
そのとき、チャン陣営はどう出るのか。
これはかなりの見ものですよね。
またジュベールのときのように批判をして心理作戦に出るのか。

確かにチャンはスケーティングはプルシェンコよりも若干上ですが、
(というよりも、北米好みのスケートをする)
それぞれに長所短所があり、
チャンはディープエッジの使い方が上手いが、
幾分動きが単調になりがちなのに対し、
プルシェンコはディープエッジがやや浅いが、
エッジの浅さをむしろ生かして、
細かい動きをふんだんに取り入れることができる長所がある。
これをジャッジがどう評価するのか。
これも今後大きな見所となってきますよね。

プルシェンコの予想外の復活は明らかに
『質』重視だったジャンプの構成を激変させるものになるかもしれない。
『難度』もかなり考慮されてくるようになってくるような気がする。
ふたたび男子4回転時代が復活するのではないか。

これからがすごく楽しみになってくるかと思います。
そのときに、われらが日本選手たちがどう立ち向かっていくのかも興味ありますしね。

とりあえずは、来週以降のGPSを見ていきたいと思います。