2009/04/20

2009 world team trophy~女子FP 感想~

国別対抗、終わりましたね。
ファンには「お遊び」大会と揶揄されていた試合でしたが、
けっこう中身の濃い大会だったと思います。
ISU公認だけありますよね。
世界選手権も終わって、選手は長い休みを取りたい時期だろうに。
本当に選手の皆様お疲れ様です ☆(o・ω・o)ゝ☆

そして、このブログも信じられないほどのアクセス数が… Σ(o゚д゚oノ)ノ凄ッ!
一日20アクセスぐらいしかなかったブログなのに、
急に70とか、80アクセスに…
もしかしたら100の大台を超えるのではないかと驚いておりまする (^^ゞ
いまさらながら日本のフィギュアスケートへの関心の高さを実感しています。

ところで、最後に女子の感想を。

まずは浅田選手から。



最後の最後でやってくれましたね。
世界選手権とはまさに見違えるような演技。
やはり浅田選手は「天才」なのだなと実感しました。
並みの選手だったら絶対にできませんよ。
そのまま調子を崩して終わり。
ルッツの矯正などたくさん課題を抱えているにもかかわらず、
ここまであの難プロを完成させるとは。

正直、私はこのプログラムは完成することはないと思ってました。
もしかしたらタラソワ本人もそう思っていたかもしれません。
それぐらい難しいプログラムです。
むしろこのプログラムは、「選手養成ギブス」プロ。
タラソワの目的はこのプログラムを完成させることではなく、
このプログラムを通して、来季のOPに向けての選手の力を底上げするためだったわけで…

しかし、浅田選手は天才の名に恥じず、
私たちの想像をはるかに超えたことをやってのけてしまった。
この難プロを完成させるという。

もちろん回転不足などDGの問題はありましたが、
すべてジャンプを着氷できたというだけでもすごいと思います。

でも、やはり3A2回はすごく体力を使うんですね。。。
そのあとのジャンプがけっこう不安定になっていたので、

やはり3Aのコンビネーションは回転不足をとられてしまったし。

3Fも厳しいかなと思ったんですが、
3F-2Loのコンビネーションをやっているのを見たとき、
フリップに入るときに軌道がいつもの浅田選手らしくなかったんですよね (´・ω・`)
ちょっとつんのめったような感じになっていたというか。
とにかくフリップの入りがいつもよりきれいじゃなかった。
なので、そういうこともDGの要因になったのかなと。

3Aのコンビネーションに対しては厳しすぎると思いますね。
4分の1以内に収まっているとは思うんですが、
何せいまのジャッジシステムは難度の高いジャンプに対しては
非常に厳しく判定しますから。
4T、3Aに関しては4分の1以内におさまっていても
ジャッジによっては容赦なくDGしてきます ( ̄‐ ̄#)

特に浅田選手の場合、前にも書きましたが3Aのコンボにすると
回転が足りなくなってしまう傾向があるので、
余計目をつけられてしまったのかと。

もちろん点数調整という側面もあったと思いますが。


今回の国別対抗戦の浅田選手のSPの点数には
はっきりいってあきれ返っているところです 

いったいどの面下げて、ジャッジはこの点数を出せるのか。
鉄面皮とはまさにこのことですよね。

そして、日本人、完璧にナメられてます
だってぶっちゃけこういうことでしょ、

世界選手権でキムヨナに76点も銀河点あげちゃったけど、
浅田選手もがんばればこれだけの点数は出せるのよ、
どうか、怒らないで、もっとスケート見てね、ISUにお金を落としてね。

って、ふざけるな!!!! 凸(`0´)凸 凸(-0-メ) Fuck You!!

正直、浅田選手の点数も十分高すぎると思いますよ、私は。

どう考えても彼女の点数は72点ぐらいが普通ではないかと。
それでも、高いぐらいだと思っています。

でも、ショートで3Aを初めて(ISUの公式試合として)決めたという功績を考慮すれば、
70点以上が出てもおかしくないという感じ。
それでようやくファンも納得できるというもの。

しかし、どうしてもキムヨナの記録超えだけは阻みたかったのか、
フリーで不可思議な点数調整・・・。浅田選手の不動の3FにDGで・・・。
もっとうまいやり方もあったろうに・・・。PCSを全体的に下げるとかさ・・・
マスコミお得意のことをすればいいじゃん。「浅田選手には表現力がない」って。

まあ、仕方がないといえば仕方がないと思う。
私もキムヨナの記録を超えさせることはさせないだろうと思っていたので。

もともと大技のないキムヨナ選手に、
「史上初の○○をした選手」という記録をつくることはできない。
逆に、浅田選手はすでに「国際大会初の3A二回成功」という記録を作った。
しかも、この国別では「SPで3AをISU公式大会初成功」という記録まで。
今季、実は二つも大偉業を成し遂げている。

かたや、キム選手は浅田真央のような記録は逆立ちしても作れない。
これでは浅田真央とライバル関係をあおることができないと踏んだのか、
代わりに、「紙の上の記録」を作ってあげた。
これが「女子選手初の200点超え」と「女子史上最高得点」。

これで二人の均衡を保とうとしたのでしょうが・・・

こういう得点なるものは選手の実力と比例して出されなければならないものなんですよ。

プルシェンコがいい例ですよね。
彼がトリノ五輪で出した史上最高SP得点90.66はいまだに破られていませんが、
彼の実力を考えれば、あれぐらいの銀河点が出ても納得はできる。
実際、4T-3T 、3A、3Lzと誰よりも高い基礎点に加え、
ステップやスピンのほとんどがレベル4だったのですから。

だけれども、たいして大技を持っているわけではないのに、
わけのわからん芸術性やジャンプの「質」やらに高い得点を出しても
納得できないんですよ、ファンは。

今回の点数はあまり信じないほうがいいと思います。
浅田選手はいつ下げられてもおかしくない状況にあると思ったほうがいい。

今回の国別は、参考程度ぐらいに考えておいたほうが・・・

ISUはフィギュアスケートをどういう方向に持って行きたいのでしょうか。


話がずれちゃいましたね (^ω^;)

次に、安藤選手の感想を。



まずはSP、すばらしかったですよね~
わたしは安藤選手のダイナミックなジャンプが大好きなんですが、
それだけに最初のコンビネーションジャンプのDGは残念でした。
って、どうしてあれがDGなのか。まったくいまのルールはクソですね。

本当にこのプログラムは、安藤選手に合っていると思います。
安藤選手は新たな表現を開拓したのではないでしょうか。
大人の女性の情感あふれる表現がすばらしいです。

それだけに、FPの転倒は本当に残念でした。
肩は大丈夫なのでしょうか。
来期はオリンピック、あまり無理をしないでほしいものです。

4回転の挑戦はすばらしいと思いますが、
そのために怪我をしてしまっては元も子もありません。
特にいまのジャッジシステムでは、無難に無難にプログラムをこなすことが大事。
無理な大技に頼って自爆してしまっては
かえってメダルを逃してしまいます。
浅田選手、キム選手の影に隠れてしまっていますが、
安藤選手も十分金メダルを狙える選手です。

4回転挑戦はオリンピックが終わってからもできること。

もしかしたら安藤選手は4回転をやらなければ、
浅田・キム両選手には勝てないと思っているようですが、
そんなことはありません。
彼女のように難度の高いジャンプを、ミスなく跳べる選手はなかなかいません。

それよりも、いま飛べるジャンプの精度をさらに上げ、
他のエレメンツの底上げを徹底してやるべき。

まあ、わたしみたいな素人がいわなくても、
優秀なコーチがきちんとやってくると思いますが。


それと、最後に。
ジャン選手、とうとう3F-3Tのコンビネーション、認定されたんですね。
おめでとう! (*´∀`)o∠☆゚+。*゚PAN!!★゚+。*゚。
フラット選手は、逆に残念でした。
どうしてあんなきれいな3F-3Tが認定されないんでしょうか。
某選手が認定されるのであれば、フラット選手のも認定されてもいいのに。

本当にいまのジャッジって不思議ですよね。
幅が広く、飛距離の高いジャンプをする選手に対しては高く評価するのに、
やや飛距離と高さは劣るものの、
回転速度の速さでカバーするジャンプに対しては低い評価した与えない。

わたしはジャンプも個性だと考えていて、
多少癖のあるジャンプでも、その選手の個性が出てればいいと思ってしまうのですが、
今の採点制度では、そういう個性のあるジャンプは「質の悪い」ジャンプだとされてしまう。
これはあまりいいことではないような気がしますが…

このことについてはいずれ詳しく書きたいと思います。