2009/03/30

新採点システムは悪いの???



真央選手の写真がいろんなサイトにアップされています ( *´艸`)

それにしても今回の衣装はすごくステキですよね。
前の黒衣装よりもずっとゴージャスで、本当に舞踏会のドレスみたい。
浅田選手の端正な顔立ちとあいまって貴婦人のように見えます 
すごくステキです  
キャーq(≧∇≦*)(*≧∇≦)pキャー


今季の世界選手権、いろいろと納得しかねる部分はありますけれども、
なんでもかんでも新採点システムのせいにするのはどうかと思います。

わたしだっていまの採点システムが
決していいものではないことはわかっています。
どう考えたって不可解な判定が多いし、

特に4回転ジャンプに対する狙い撃ちにも似たDGはいくらなんでもやりすぎだと思う。
もっと4回転ジャンパーに敬意を払えよ! っていいたくなる。

こういう4回転を軽視するような判定をしてるから、
パトリック・チャンみたいな4回転に敬意の払わない選手が出てくるんですよ。

「ぼくちんのやってることのほうが、ヤグディンなんかよりもずっとすごいことをやってるよ」

( ゚Д゚)ゴルァ!! おまえ、ちょっとバッチコ━━━щ(゚Д゚щ)━━━ィ 一回しばいたろか!!! 

ヤグを愚弄するやつは絶対に許さん 凸(`Д´メ)FUCK YOU!!

男子シングルにとって4回転はもっとも神聖な技です。
あれをできるからこそ、世界のトップに立つことができるわけで、
できないくせに、てか、やろうともしない選手にそんなことを言われたくありません。

それでも、新採点システムのせいにだけするのはおかしいです、やはり。

たとえキム選手が優勝し、浅田選手が負けたとしても。

キム選手は別に悪い演技をしたわけではない。
少なくともシニアに上がって最高の演技をしていましたよ。
彼女の優勝はだれが見たって当然。
真央選手もすばらしかったけれども、彼女には明らかに演技にキレがなかった。
もしこれが旧採点システムであっても、彼女は立派に優勝していたと思う。

問題なのは点数が出すぎたことだけ。

そんなに大きな問題ではないですよ。
考えても見てください、点数なんていつかは誰かに超されるものでしょう?
それほどすごい記録でもないですよ。

でも、3Aを1プログラムに2回入れたという記録は、
おそらくこれから長いあいだ破られることはないはず。
たとえ破られたとしても、史上初という記録は消えない。

採点システムの理不尽さをあれこれ批判するよりも、
選手がミスなく滑りきれば、おのずと点数が出るはず。

先ほど家族で女子のFSを見ていましたが、
うちの父も母もキムヨナ選手のほうが浅田選手よりもすばらしかったって言ってましたよ。
二人はそれほどフィギュアに関心はないけれども、
おそらくフツーの人ならば、同じような感覚を抱くのではないでしょうか。
3Sがすっぽぬけ、2Aをプログラムに3回盛り込んだとしても、
全体の印象から行けば、キム選手のほうがよかったことは確か。
少なくともプログラムを纏め上げていた。

それに、キム選手が韓国人ではなくロシア人だったら、
これほどまでに彼女をたたいたりしたでしょうか?

キム選手が韓国人であることをいいことに嫌韓を持ち出すことはよくない。
たとえ妨害行動をしたと吹聴し、
それに同調して、韓国人の観客が浅田選手に靴を投げたとしても。


わたしは本当に強い選手はどんな採点システムでも
勝つことができると思っています。
そのルールがたとえどんなに不合理なおかしなルールであっても。

現に、浅田選手はすでにいちど勝っているではないですか。GPFで。

フリーで3Aを2回飛んでジャッジに認めさせたんです。
無難な演技を求められるルールの中で、彼女はあえて難しい技を選び、
しかも完璧に成功させ、ジャッジを負かしてねじ伏せた。

八百長というのならば、あのときの試合のほうがずっと八百長だったはず。
GPFはキム選手の母国での開催だったのですから。
優勝のお膳立てがすべて整っていてもおかしくない。
にもかかわらず、真央選手はキム選手を打ち負かしたのだから文句はないでしょう。

それと同じことを世界選手権でやればよかっただけのこと。
そして、それができなかったということ。
このことをもっと冷静に見つめないと。

またまた引き合いに出してしまいますが、
プルシェンコだっていってますよ、
「本当に強い選手ならば、どんな採点システムでも勝つことができる」って。

現に彼は旧採点システムでも、新採点システムでも1位をとりました。
彼のSP最高得点の記録はいまだにだれにも破られていませんし、
旧採点システムでは、芸術点オール6.0をたたき出しています。

確かに2006年当時とでは、システムはだいぶ変わりました。

彼だってDGを厳しくとられて
昔のように勝てなくなるという人もいるかもしれません。

それでも、わたしは、プルシェンコがいま現役で滑っていたとしても
当然のように1位をとっていたと思います。

本当に強い選手というのはそういうものです。
プルシェンコには欠点らしい欠点がなかった。


真央選手もおんなじです。

彼女が真に強い選手ならば、どんなジャッジだって必ず勝てるはずです。

「本当の強さ」というものは、人々の思惑を超える。
誰にも有無をいわせぬような強さを真央選手が身につければいいことだけ。

いまのルールで勝てないのなら、それまでの選手ということ。


それにね、前にも書きましたが、このプログラムは勝つためのプログラムではない。
かたや、キム選手のプログラムは勝つためのプログラムだった。
そのちがいだけですよ。

真央選手のようなプログラム、いったい誰が完璧に滑りきれると思うんですか?
キム選手に「仮面舞踏会」滑らせてごらんなさい。
絶対に80点も取れませんから。

逆に、キム選手のプログラムを真央選手が滑ったら???
そんなこと、わたしがいうまでもないでしょう。

それぐらいプログラム自体に難度の差があったんです。

そのことをキム陣営もよくわかっていたとわたしは思いますよ。
今回の勝利は、浅田選手のプログラムの難しさゆえであって、
もしプログラムの難度を下げられたら、キムヨナは勝てないと。

しかも、真央選手はキム選手が絶対に決められない3A-2Tができるんだし。
3-3だって真央選手がセカンドジャンプに3Tをつければ、
ほとんど差がなくなるんですから。
自分たちの優勝が幸運だったこともわかっているはず。


すべてはオリンピックで優勝するためです。

そのためにはもっと技を確実なものにして、
ジャッジに有無をいわせぬような演技をしないと。

選手のミスを棚に上げて、
システムの不合理さだけを批判するのはよくありません。