2009/08/19

プルシェンコ最新映像 Super Class on Ice



大変お待たせして申し訳ありません。

16日にやるとかいっておいて…
やるやる詐欺になってしまいましたが。

今日は本当にやりたいと思います。

夜に。

まずはじめに最新映像を見ながら、近況の分析・考察をしていきましょう。



これは今月2日にソウルで行われたアイスショーでの
今シーズンで行う予定の新プログラムです。

考察といっても、あまり書くことはないのですが。
とにかくがんばってねとしか…

なんか投げやりになってきたな…(;´Д`A ```


練習中に怪我をしてしまったそうですが、
やはり相当無理をしているみたいですね。

前にも書きましたが、いくら天才・プルシェンコでも
3年半のブランクを取り戻すということは容易ではないと思います。

ファンの方は楽観的に
プルシェンコだったらすぐに遅れを取り戻せるといってますが。

その『遅れ』を取り戻すための課題は山積されたままです。

まず、体重問題。
だいぶやせたとはいえ、黒の衣装を着てやっとなんとかやせて見える程度ですから。
最近2002年の映像を見返していたんですが、
あの頃と比べたらまだまだ太いです。

あの当時は相当細かったとは思いますが、
しかし、トリノの頃でもけっこう細かったと思いますよ。
絶対70㎏はなかったと思います。
今この映像を見る限りでは、まだ70はあるかと。

それと、ルッツの問題。
3回転のルッツがなかなか決まらない。
いままでだったらアイスショーでも軽々と決まっていたのに。
リンクが狭いから、
怪我をしているからというのは理由にはならないと思いますよ。
トリノ以前だったらリンクが狭くてもルッツはきちんと飛べてましたから。
ルッツの成功率が確実に落ちてきている。
プルシェンコはルッツの得意な選手でした。
わたしが見る限り、試合でルッツをすっぽ抜かしたりしたことはなかったと思います。
ジュニアの頃はわかりませんが、
少なくともシニアになってルッツを失敗したところは見たことがない。

それが、復帰してからだんだんルッツができなくなってきている。
フリップのエッジがだんだんアウトになってきていて、
リップになってきていることと関係があるのかなぁ。
エッジの矯正云々ということではなく。
おそらく矯正はしていないと思うんですよね。
この期に及んで、エッジを矯正しても。
どうせオリンピックシーズン期間限定の復帰だと思いますから、
いまさらエッジを矯正するとは考えにくい。
だとすると、もしかしてジャンプ自体の精度が下がってきているのかも。
劣化しはじめているということですよね。
厳しい言い方ですけど。

プルシェンコはネ申のようなスケーターですが、
彼だとて年齢には打ち勝てません。
年齢に伴う体力の低下がジャンプの精度を下げてしまっても
それは仕方がない。
むしろどこまで劣化と戦い、それに抗うかにかかっている。
スケーターって男子であれ、女子であれ、
常に劣化との戦いだと思うんですよね。

プルシェンコもスケーターとしては当に盛りを過ぎていますし、
けっこう厳しいところがあるのではないかと。
必死にそういう部分とも戦っているというのはわかるのですが。
だからこそ、無理をして足を痛めてしまうんでしょうし。

トリプルアクセルは完全に取り戻してきていると思いますが。
ただね、いちども見たことがないんですよね、コンビネーション・ジャンプを。
もちろんアイスショーだからということもあるんでしょうが。

しかし、個人的に思うことなんですが、
3Tをつけられないでいるんじゃないかという気がしてならないんですね。
いちおう単発では戻してはいるけれども、
コンビネーションがつけられるレベルではない。
もしできているのなら、アイスショーでも披露すると思うんですよ。
プルシェンコの場合。
昔は、ひどい怪我をしていたときでさえ、
バンバンとコンビネーションジャンプを跳んでましたからね。
でも、跳んでいないということは、できないということではないかと。

もちろん練習ではしきりに跳んでいるのは知っていますよ。
でも、こういう公の場所で跳ぶのと、練習で跳ぶのとでは違うでしょう。
彼の場合練習のほうがもっとすごいジャンプを飛んでいるんですから(4-4とか)。

そういうことを考えても、ちょっと厳しいんじゃないかと。


なんかね、ミーシンも最近あきらめてきているんじゃないかなと思うんですよね。
こういう記事を読んでいると、
たぶんミーシンのなかで復帰は間に合わないと思っているんじゃないかと。
「プルシェンコの熱意には感謝している」って、
競技の復帰を断念してしまった選手に対してかけてあげる言葉であって、
これから復帰しようとしている選手に対してのものではないでしょう。

まだいろんなことが滞っている感じがして悪寒です。

個人的には、いまも復帰には反対ですが、
でも、彼ががんばるといった以上は応援するつもりでいます。

ですが、プルシェンコにとって「復帰」というのは、
ただ試合に出場するということではなく、
試合に「勝つ」ということだと思うんですよ。

もちろん彼は表立っては何もいってはいません。
試合に出場できれば満足だと発言しています。
しかし、あれだけ負けず嫌いの彼が
競技復帰だけで満足できるわけがない。
どうにかして優勝、または最低でも表彰台を目指しているはず。

そういう強い激しい思いがなければ、
試合になんて出れないと思うんですよ。
競技の厳しさはプルシェンコ本人が誰よりも知っているはずです。
あのヤグディンと壮絶な死闘を繰り広げてきたのですから。
ああいう戦いをしてきた人が、
いいかげんな気持ちで競技に復帰しようなんて考えていないはずですよ。
心のなかでは絶対に優勝を狙っているはずです。

逆に、そうでなければ試合になんて出ちゃいけない。
刺激を得られるから試合に出るんだなんて
いいかげんな気持ちで復帰されたら、
優勝を目指しているほかの現役の選手たちに対して失礼です。

わたしは、その点ではほかのファンの方たちの楽観論には賛同しかねます。
もちろんファンの方はわたしなんかよりも、
ずっと心のなかで彼の優勝を願っていることは知っていますが。


ただね、こういう写真を見てね、
気になっちゃったんですよ。
本当にプルシェンコは復帰を望んでいるのかと。
ここまで緩みきってしまったプルシェンコを見てしまうとね。

もちろん怪我ということもあるでしょうし、
時差ボケで眠たかったというのもあるだろうし、
そばに最愛の恋人がいたから、
自然と「素」の自分が出てしまったということもあるでしょう。

しかし、それでも以前のプルシェンコが
アイスショーの時でさえも、こういう姿を見せたことがあったかどうか。

わたしはニワカファンなので、リアルタイムではわかりませんが。
ですが、ファンの撮影した写真等で見る限りは、
たとえアイスショーであっても彼にはどこか近寄りがたい何かがありました。
氷帝としてのオーラだけではなく、
どこか「緊張感」が彼の周りを取り巻いていたように思うんです。

それがね、あんまり見えてこないんですよね。
たぶんね、ミーシンもそのことをわかってると思います。
周りの人もね。
だけど、いえないんでしょうね、本人に。
キム・ヨナとはまたべつのケースでしょうけど。

プルシェンコという人は、ご存知の通り、
子供のころ大変苦労した人です。
生まれも育ちもよくなくて、いつも貧乏で、
しかも、最悪なことに子どものときにソ連崩壊とぶつかってしまったから、
余計辛酸をなめたというか。
そういう彼が苦労して、血のにじむような努力をして
「国の英雄」にまで成り上がったのですから、
そういう彼の不幸な生い立ちを考えたら、
厳しいことをいうのはあまりにもかわいそうだろうと思って、
何もいえなくなって、結局みんな甘やかしてしまう。
それはかえってよくないと思うんですがね。
しかし、むずかしいんでしょうね。
両親ですら何もいえないんですからねぇ。

でもね、絶対いつかは誰かがいわなくちゃいけないと思いますよ。
「いまのままではだめだ」と。
かろうじてあの恋人ができるかですね。
どういう思惑があるにせよ、競技復帰を促した人ですからね。
がんばって厳しいことを言えればいいんですが。

彼は猫みたいな人だから、
ほめて甘やかさないとだめなタイプといいますが、
でも、どんな猫でも「しつけ」は大事ですからね。
絶対誰かがしかるべきときにきちんとしかってあげないとね。

自分の乏しい経験からいっても大事なことですよ。


2009/08/17

スイマセン、すでに発表されてましたね・・・orz



知らんかった…( ̄。 ̄;)

もうすでにキム・ヨナ選手の新プロ出てましたね。

まあ、なんと世の流れの速いこと。

って、わたしがちゃんと情報をチェックしていなかっただけなんですが(;^ω^A

↓↓↓↓↓

キム・ヨナ、今季は「007」で舞う


ショートが「007」で、フリーがガーシュウィンですか。

なんかどちらも彼女に合わないような…

彼女ってどちらかというと、
もっとクラシカルな曲があっているような気がするんです。
こういう現代的な曲って似合わない気がする。

先日リアーナの「don't stop the music」のEXを披露していましたが、
ぜんぜん音楽のリズムに乗れていなくて、
体の硬さだけが目立っていました。

彼女は女優型というか、陶酔型のスケーターで、
音楽にすんなり入っていけるようなドラマチックな曲にしないと、
ちょっと厳しいんじゃないかな。

たぶん既存のイメージをぶち壊そうとしたのでしょうが。

確かに浅田選手の選曲も斜め上なんですが、
でも、重厚な音楽という点では
『仮面舞踏会(フリー)』と『鐘』は共通点があり、
それほど路線としては外れていないと思うんですよね。

もちろん浅田選手の側にも
既存の彼女のイメージである、
華やかで、優雅な、どちらかというと春のお姫様的なイメージから抜け出して、
『一人の大人の女性』である彼女を見てもらいたいと思っているのでしょうが。

これは『浅田真央』シリーズの本で
しきりに彼女が言っていることです。

わたしもはじめはどうかなと思いましたが、
いまはこのプログラムに賛成!(´∀`∩です。


しかし、キム・ヨナ選手はどうでしょう。

もしかして、あの北朝鮮が舞台になった007の映画の音楽を使うのかな。
だったら既存のイメージどおりでしょうかね。

前の『死の舞踏』がネ申プロだっただけに、
逆にこの選曲は厳しいのではないかと。

ただキム陣営も直前まで発表しないと言っていたにもかかわらず、
この時期にプログラムを公表したのは
明らかに浅田選手を意識してのことでしょうね。
浅田選手が早めにプログラムを発表したので、
キム陣営も対抗するためにプログラムを公表せざるを得なかった。

かなりのプレッシャーをかけられたと思います。


それと、話は外れますが、
いま、中央日報で偶然、この記事を見つけたのですが、

↓↓↓↓↓

浅田真央が最高難度の技に挑戦、その理由は?

このソウル市のスケ連理事って馬鹿じゃなかろうか。

「表現力でキム・ヨナに劣る浅田にとってこういう選択しかないのかもしれない。
しかし浅田はアクセルなどジャンプに問題が多く、
今季から審判がダウングレード表示を見られなくなる点が
浅田に不利に働く可能性がある」

と解説していますが、浅田選手のことをいろいろいう前に
まずは自分の国の選手を心配したほうが良いかと。

プログラムの公開といっても曲だけで、
振り付けを公開できないというのは、
たんにほかの選手に知られたくないという事情が働いているだけではない気が…。

さっきも書きましたが、エッジの矯正は簡単ではありませんからね。
先のアイスショーでのジャンプのすっぽぬけを見ていると、
あと2ヶ月でジャンプを完璧に仕上げられるのか疑問です。

韓国の人って、いい意味でも悪い意味でも楽観的というか、
どうして自国の選手のことをこうも高く評価できるのでしょう。
まるでキム選手に敵はいないといった書き方ですが、
浅田選手はさまざまな問題を克服しつつあり、
それどころか、安藤選手やロシェット選手もかなりのところまで仕上げてきているはず。

逆に、今シーズンは彼女にとって厳しいシーズンになるのではないかと…

なんていうのかな、韓国の人って自分たちの弱点を見ないあまり、
逆に墓穴を掘ってしまう傾向にあるような。。。。

サムソンなんていい例だと思うんだけれど。

2009/08/16

2010 バンクーバー五輪 フィギュアスケート メダル展望-明暗を分けつつある? 浅田真央とキム・ヨナ その③-



《その②からの続き》

また、セカンドの3T対策もしっかり行っているようですね。

わざわざテレビ放映させるぐらいですから、
かなりのレベルまで完成させてきているんでしょうね。

おそらく3F-3Tを考えていると思います
そして、3A-3Tも。


当初、浅田サイドはプログラムの発表を
シーズン直前前行わないと発表していましたが、
すぐさま撤回し、比較的早い段階で発表したのは、
浅田選手の調子が思った以上に良い状態にあるためだと思います。

タラソワの戦略がスムーズにいっている証拠ではないでしょうか。

テレビで浅田選手の近況を放映するのは、
他の選手にプレッシャーを与えるためです。

スポーツの世界にも情報戦というのはあるわけで、
ライバルの選手の出来を知るというのは、
相手の戦略を知る上でも重要です。
また、盛んに情報を流すことで、
相手にプレッシャーをかけることもできます。

楽天の野村監督は、けっこうこういったメディア戦略を使うそうです。

名コーチ、タラソワもそういう戦略を踏まえたうえで、
盛んに情報を流しているんだと思います。

現に浅田選手の調子は上向いていますし。


ただ、残念なのは、ルッツの場面が放映されなかったこと。
思ったよりも上手くいっていないのかもしれません。
昨シーズンは矯正できたことを盛んに流してましたが、
今年に入ってまったくないのは、
おそらくまだ人に見せられるレベルではないのではないかと。

エッジの矯正というのは、本当にむずかしいんだと思います。
おそらくどんな名コーチでも完全に矯正できないのではないか。

わたしは以前ミーシンならできるかもと書きましたが、
プルシェンコの出来具合を見ると、
あのジャンプの名コーチである彼でさえもむずかしいんだなと。

考えてみれば、エッジの矯正を大きく問題視したのは
ここ最近のことです。
確かに旧採点システムでもそれなりにエッジエラーは問題になってましたが、
eがついて減点されるなど厳密に点数に反映されることはなかった。
そのため、コーチたちもエッジエラーをそれほど気にせずに指導していた。

しかし、エッジエラーが問題視されるようになって
コーチたちはエッジの矯正を試みたが、
選手たちは思いのほか上手くいかなかった。
それどころか、ほかのジャンプの調子まで狂わせてしまう始末。

おそらくキム選手も同じではないでしょうか。
オーサーもキム選手なら簡単にエッジを矯正できると考えていたのでしょう。
しかし、思いのほか矯正が上手くいかず、それどころかルッツも危うくなっている。
キム陣営もひそかに頭を抱えているのではないでしょうか。

浅田選手もこのルッツのエッジの矯正に関しては厳しいのでしょう。


それでも、浅田選手には3Aがありますから、
ルッツが飛べなくてもさほど問題ではない。
むしろアクセルのほうが基礎点が高いのですから。

もちろんタラソワもすでに織り込み済みでしょう。
ルッツが最終的にだめでも、3Aを2回跳べばいいわけで。
すでに昨シーズンでトライしているわけですし、
DGはともかく、着氷はできていますしね。

もちろん最後までルッツの可能性は捨てないと思いますが、
最終手段として飛べないときは、3A2回でいくと。


タラソワのシナリオは、おそらく、こうです。
フランス大会で、3F-3loをやらせてDGをとられたら、
ロシア大会かGPFでセカンドを3Tに変える。

そして、3Lzが飛べなかった場合は
コンビネーションジャンプを3A-2Tに変えて、
単独の3Lzを3Fに切り替えると。

これはSP、FPも基本線は変わらないのではないかと。

サルコウはもうやらないでしょうね。
ループがあるので、わざわざやる必要もないですし。
特に点数の高いジャンプではないですから。

浅田選手の優位なところは、
難度を下げられるということ。

最終的に調子が狂いまくって
ジャンプが飛べなくなっても、2Aを3回跳べば済むことですしね。

逆に、キム選手はもう構成を下げようがないですから。
ループは飛べない。フリップもやばい。ついでに、ルッツも危うい。
これでサルコウが回転不足を取られた日には・・・。
もうどうしようもないですよね。


なんというか。
まだシーズンインまで2ヶ月ありますが、
すでに二人の選手の明暗が分かれつつあって、
すごく面白いですね。

2010 バンクーバー五輪 フィギュアスケート メダル展望-明暗を分けつつある? 浅田真央とキム・ヨナ その②-



《その①からの続き》

キム選手はエッジ対策としてコンビネーションジャンプを
フリップからルッツに変えるといっていますが、
これはあまりいいことではないような気がします。

なぜなら、キム選手はシニアに上がってほとんどといっていいほど
ジャンプの構成を変えたことがないからです。
3年間も同じ構成でやってきたものを
いきなり変えてしまうというのは、
本人の調子を逆に狂わせてしまうような気がするのです。

エッジ矯正の問題を抱えているにもかかわらず、
それに加えて、いままで慣れ親しんできた構成さえも変えなければならない。

これは思っている以上に大変なことではないかと。

それに、キム選手はそれほど器用な選手ではありませんから。

エッジの矯正というのは、思っている以上に簡単なことではないと思います。
あの浅田選手ですら、最終的にルッツを跳ぶことができなかったのですから、
浅田選手よりも不器用なキム選手が、果たして矯正をたやすくできるかどうか。

昨シーズン、キム選手のエッジエラーがさほど問題にならなかったのは、
逆に彼女を不利にしてしまったように思います。
もし2007年辺りにeがついていれば、
安藤選手のようにワンシーズン棒に振っても、
エッジの矯正ができたでしょうに。




一方の浅田選手ですが、調子ははかなりよさそうです。




まず驚いたのは、2:43辺りからの3A。
すごくきれいなジャンプ。まるでプルシェンコの3Aみたい。

いつも2Tのコンビネーションをつけるときに回転不足になりがちだった3Aが
きちんと回りきってから降りることができるようになっている!?

これは明らかに筋トレの賜物でしょうね。
浅田選手の3Aには、

①いつもツーフットで降りてきてしまう。
②どうしても、ほんの少し回転不足になってしまう。

という問題があったのですが、

これは筋力不足ということと密接な関係があって、
腹筋や背筋がきちんと鍛えられないと、
着氷したときにフリーレッグをあげられないまま、
両足で着氷してしまいがちになるそうです。

しかし、昨シーズンから筋トレを導入した結果、
筋力が鍛えられて、これらの問題点がすべて解消されました。


タラソワの戦略として、
まず第一に3Aを確実に跳べるようにするということがあったと思います。
しかし、昨シーズンまでは残念ながらジャンプの精度に問題があった。
もちろん成長期とぶつかってしまい、
ジャンプの軸がぶれてしまったということもあります。

タラソワは、その問題を筋力の不足にあると見抜き、
浅田選手のコーチになる代わりに、専属のトレーナーをつけるよう依頼しました。

また、より確実に飛ばせるために、
実際の試合でよりたくさん飛ばせる必要がありました。
タラソワは、おそらく、DGはあまり考えなかったと思います。
とにかく実際の試合に飛ばせて、きちんと着氷できるんだということを
浅田選手自身に実感させる、または、自信も持たせる。
そちらのほうが大事だと考えたように思います。

浅田選手はシニアに上がってから、
ステップからの3Aというかなり無駄な試みをしてしまった結果、
本当の3A自身も飛べなくなってしまってました。
そして、彼女自身もたぶんもう3Aは飛べないのではないかと
自信を喪失していたと思います。

しかし、タラソワはあえてひとつのプログラムで、
二つの3Aを入れるという難題を課した。
そうすることで、浅田選手の3Aへの自信を取り戻させ、
かつ、確実に飛ばせるよう仕向けたのです。

また、2回飛ぶということは、ひとつは3Aにコンビネーションをつけるということです。
そして、コンビネーションジャンプにできれば、かなりの強力な武器になります。
3A-2T、または3A-3Tは、
現役の女子選手のなかでできる人はいないのですから。
基礎点は高くなるし、決まればジャッジの印象は高くなるし、
かなりのメリットになるかと。

それらのことをすべて考えた上で、
昨シーズンは、あえて難しい内容の『仮面舞踏会』をやらせた。


タラソワという人は、フィギュア・ファンならご存知の通り、
オリンピックシーズン前は
鬼プロをやらせて選手を徹底的に鍛え上げさせることで有名です。
荒川静香さんしかり、クーリックしかり。

クーリックのオリンピック前のプログラムは本当に鬼ですよね。
イーグルからの3Aって…。プルシェンコでも見たことがないわ


これは余談なんですが、浅田選手ってクーリックに似てると思うんですよね。
浮世離れした雰囲気だけではなく、ジャンプの質とか、スケーティングのやわらかさとか。
たぶん、この二人は同じ質を持ったスケーターだと思います。

田村明子さんの『表情の光と影』という著書に、
「クーリックは神のごとくジャンプをする」と
ボイタノに解説されていたと書かれてましたが、
落下傘をつけて降りてくるかのように、ふわっと着氷するというのは、
浅田選手も同じですよね。
ふわっと羽が舞いあがるようにジャンプして降りてくる。
たぶん二人ともひざと足首が柔らかいんだと思います。
これはスケーターとしては絶対に必要なものらしく、
織田選手も奇跡のように柔らかいひざの持ち主なんだそうです。


実はタラソワが浅田選手のコーチを引き受けたのも、
そういうクーリックと似た資質を浅田選手に見出したためかと。

すでにクーリックを指導してオリンピックで金メダルに導いた実績がありますし、
似たもの同士であれば、同じ指導が可能です。

つべのこの動画にクーリックの筋トレの場面が出てくるのですが、
なぜか浅田選手の筋トレ場面を思い出してしまいました。

《ううっ、二つに分けても終わらなかった。また③へ続きます》

2010 バンクーバー五輪 フィギュアスケート メダル展望-明暗を分けつつある? 浅田真央とキム・ヨナ その①-



昨日にも更新しようと思ったのですが…
実は『硫黄島からの手紙』を見てまして
遅くなってしまって、更新できなくなりました。

ャバィね・・(-ω-;)、『硫黄島~』。
泣きながら見てました 。・゚・(ノД`)・゚・。

クリント・イーストウッドの才能が炸裂しまくり。
でも、ああいう映画をアメリカ人に作らせちゃだめだよ。
あれは、日本人が子々孫々にまで語り継がなくてはいけないものだろう。
しかし、残念ながらいまの日本人ではむずかしいんでしょうね。
ちょっとでも戦争を肯定するようなことを言えば、
『戦争を美化してる』と寄ってたかってたたきまくるんですから。
アメリカ人であるクリント・イーストウッドのほうが
当時の日本人の心情を理解しているという皮肉っていったい…。


そうそう、バンクーバーのメダル予想をうpしたとたん
アクセス数が馬鹿みたいに跳ね上がっているんですが…。

多くの方に見ていただけるのはうれしいのですが、
この予想はあくまでも推測の領域を出ませんので、本気になさりませんよう。
三橋貴明氏も「あたってはいないと思いますが」と前置きしてありますので。

さまざまな状況が選手を取り巻いていても、
最終的には選手自身の実力がメダルを決するものと思っております。
わたしたち、フィギュア・ファンは選手たちを黙って見守ってあげるしかない。
でも、今年の世界選手権のような選手の心を
かき乱すようなことにはなってもらいたくはないですよね。
落ち着いて、競技に集中できる環境を作って
あげるようにしてあげなければと思います。


また前置きが長くなってしまった…orz

早速本題に。

数日前に↓の動画を見ました。



8月14日に行われたアイスショーでのキム選手の演技です。

最初に見たときの感想は…

ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!


これはかなり ャバィ・・(´Д`;) のでは?

キム選手がEXにまったく力を入れていないことはわかっています。
アイスショート自体に興味がなく、
「お金」のためだけにやっているということも承知です。
しかし、それにしてもこれはないでしょう。

彼女、エッジの矯正が上手くいってませんね、おそらく。

最初の3F-3Tがすっぽ抜けてしまっているし、
そして、次のルッツもわざわざサルコウに変えて跳んでいる。
これはエッジの矯正によって踏切が不安定になってしまい、
フリップどころかルッツも飛べなくなってしまっていることを
示唆しているような気が…。

もちろんたかがアイスショーですし、
競技レベルの高難度の内容を盛り込む必要はないわけで、
ルッツをやれないのではなく、
あえて得意なサルコウにしたのでしょうが、

しかし、キム選手はあまり器用な選手ではなく、
プログラムの内容をころころ変えて滑るというのは
彼女にとってはかえって難しいことのように思えるのです。

それに、少なくともフリップは跳ぼうとしてるんですし。
フリップが飛べなかったので、
とっさの判断でサルコウに切り替えたともいえるでしょうし。


そのサルコウにしても、いつもよりも回転に余裕がなく、
着氷してから回っています。いわゆる回転不足です。

昨シーズンあたりから、彼女、少しずつ回転に余裕がなくなってきて、
たびたび回転不足のまま降りてくることがあったんですよね。
その回転不足をジャッジは判定せず、
日本のフィギュアファンは怒っていたのですが。

これは、まあ、わたし的には理解できるんですよね。
競技はたくさんの選手が出場しますから、
よりスピーディーな対応が求められます。
ジャッジは次の競技者のためにも、早く判定を下さなければならない。

そして、キム選手は少なくともシニア・デビューをしたときから、
ジャンプの精度に定評がありましたから、
彼女のジャンプをよく見ないままに、
その何年かの評価の蓄積で判定してしまう。
つまり、キム・ヨナならば回転不足はないだろうと「勝手に」判断して
または、そう思い込んで判定してしまっている。

わたし個人としては、
巷で話題になっている「八百長」はないと思いますよ。
どちらかというと、ジャッジが思い込みだけで判定しているだけかと。

逆に、浅田選手はジャンプに独特の癖がありますし、
また3Aを女子で唯一跳ぶことができますから、
そのせいで、狙い撃ちされてしまったのかと。
事実、3Aに関しては最近まで回転不足やツーフットになりがちでしたし。

とにかく、彼女のジャンプが劣化していることは確かで、
その劣化を食い止められない状況にあることは間違いないようです。

また、プログラムをなかなかお披露目できないところも
そういうところにあるような気がします。

昨シーズンは、非常に忙しくて、
選手たちのオフシーズンの動きを見ていなかったのでわかりませんが、
でも、この時期にキム選手は新プログラムをお披露目していませんでしたっけ?
内容はしていなくても、曲目は発表していたような。。。

そのあたりはぜひ他の方から聞きたいのですが。

もちろん他の有力選手もまだ発表を控えていますし、
戦略的なものもあるので(キム陣営がいう「他の選手に内容を知られたくない」等)
プログラムを発表できない=キム選手の調子が悪い
とは断定できないのですが、
でも、何かが滞っていることは確かなような気がします。

《長くなってしまったので、二つに分けます》


2009/08/15

2010 バンクーバー五輪 フィギュアスケート メダル予想②―国際政治経済の側面から考察する―



《前回の続き》

続いては男子シングルの予想を。

①パトリック・チャン
②エヴァン・ライザチェック
③高橋大輔(または小塚崇彦)


1位は確実だと思います。
よほどのことがない限りチャンの金メダルは確定でしょう。
2位と3位は出来次第で順位が入れ替わるという感じです。

おそらく男子シングルにも日本人にメダルが出るでしょう。
もしかしたら、男子シングルに日本人のメダリストが出たら、
安藤選手のメダルはなくなるかもしれません。

ただいえることは、
男子と女子の両方にメダルが出るだろうということです。
浅田選手の金メダルはほぼ確実で、
出来次第で、高橋選手か小塚選手にという感じです。

残念ながら、わがプルシェンコにメダルはありません。
もし神演技をすればわかりませんが、
国際政治経済の側面から見ればほぼないかと。

チャンは…、中国系ですから。
よほどのことがない限りは確定かと。
また、開催国の国籍を持ってますしねぇ。
多少の自爆でも金メダルは動かないかもしれません。

アメリカ国債世界保有率ナンバーワンは中国です。
アメリカは中国に媚を売りまくってます。
あれだけ人権問題にうるさい民主党のオバマが、
中国を訪問したとき、ウイグル問題のウの字も出さなかったのですから。

中国はアメリカに不信感を抱いていて、
何度もアメリカに国債を保有していて大丈夫かと訴えています。
中国は日本とちがい、外交に長けていますから、
しっかりと国債保有の問題をパワーと捉え、アメリカに圧力をかけています。
弱みを握られたアメリカは中国に何もいえない状態です。

中国に国債を手放されたら、アメリカは消滅します。
日本以上にアメリカは中国を大切にしている。

チャンは本当の中国人ではありませんが、
それでも、金メダルを取れば
中国系で初のメダリストという名誉を得るわけですし、
または、東洋系で初のオリンピックチャンピオンになるでしょう。

白人ではないチャンが不利だといわれていますが、
今回のオリンピックに関してはそれはないと思います。
逆に中国系であることが非常に有利に働くと思います。

そこまで媚を売らなければ、アメリカは国としてやっていけないということです。

アメリカの中国へのささやかな贈り物でしょうね。

おそらくペアのメダルも中国人でしょうね。
もしかしたら、表彰台独占ということもありえるかもしれない。
残念ながら、ロシア人の有力な選手がいませんから。
川口ペアがどうなるかという感じですが、
彼女はロシアの国籍をとってしまいましたからねぇ。
厳しいと思います。日本人としてだったらわかりませんけれども。
でも、元は日本人だから、
そのあたりを考慮して銅メダルぐらいはもらえるかもしれませんね。

ロシアは今回は厳しいと思います。
有力な選手が出ていないとかそういう問題ではなくて。

ロシアは、資源バブルを背景に国力を増大させ、
アメリカに挑発的な態度をとってきました。
南オセチアにも軍事侵攻をしましたし。
その拡大主義にはアメリカのみならず西欧諸国からも非難を受けています。

それでも、オバマが大統領になって、
核の削減交渉を行うなど、多少緩和されていますが。

しかし、なんと言っても、アメリカにとって許しがたいのは、
ロシアの学者が「アメリカ六分裂説」なるものを唱えて、
アメリカの消滅を吹聴していることでしょう。

それにロシアはここ10年のあいだに
経済的に発展してきましたが、
先にも述べたように、バブルがはじけてしまって
没落の危機に瀕しています。

また「BRICsから脱落しそう」になってますしね。
左翼系の朝日新聞にこんな記事が載るぐらいですから、
相当、国内経済は深刻なんだと思います。

それでも、ロシアはアメリカへの影響力を拡大させようと、
中国のまねをして必死で米国債を買ってますが、
きっと今の低成長のままではむずかしいと思います。
2008年から今年にかけて8.5%も成長率が落ちてますから。

逆に、中国は4兆元の莫大な公共投資政策が功を奏してか、
それなりに経済が復調してますので。
といっても、さらなる不動産バブルがおきただけなのですが。
それでも、アメリカの投資銀行は十分に投資できますし、
欧州の銀行もサブプライムの穴埋めをしようと
必死に買いに出てるのではないでしょうか。
まあ、短いあいだではありますが。

このような点から考えても、
中国の選手とロシア選手は明暗を分けそうな気がします。


高橋選手のメダルもかなり可能性が高いと思います。
もちろん、浅田選手の金予想と同じ理由です。
高橋選手がどれぐらい復調したかによりますが。
仮に高橋選手がダメでも、小塚選手がいるのでどちらかだと思います。
ただ順位のほうは2位か3位かはわかりません。
これは演技の出来次第って気がしますね。
ライザチェックは北米開催を考慮して、メダルは絶対に取れるでしょう。

一方、欧州の選手は基本みんな不利だと思います。
ジュベールも厳しいんじゃないかなー。

サブプライム危機のあおりを最も食らったのが欧州です。
欧州の銀行はアメリカの4倍ものサブプライム証券を買ってました。
イギリスは、早かれ遅かれ、アイスランドの二の舞になるかもしれません。
それどころか、北欧もヤバイです。
東欧はもっとヤバイ。東欧に投資をしていたドイツもヤバイ。
欧州はもしかしたら、このサブプライム危機で完全に没落してしまうかもしれない。
実はヨーロッパこそがサブプライムの爆弾を抱えているんですね。
これがいつ爆発するか、
専門家や投資家たちが固唾を呑んで見守っている。

そして、銀行のストレステストを巡って、
欧州とアメリカとで対立してますから。

またスイスとアメリカは
銀行の顧客情報の開示を巡って対立をしています。
ランビエールの復活はあまりいいことではないかもしれません。

もしかしたら、フィギュアに関しては
東洋人でメダルが占められてしまう可能性も大いにある。

べつの見方をすれば、いまこそがチャンスなのかもしれない。

変な言い方ですが、
日本にとっては今回のオリンピックはけっこうラッキーではないかと。
スピスケなんかでもメダルが出るかもしれませんよね。
来年のバンクーバーは面白いかもしれませんよ。

2009/08/14

2010 バンクーバー五輪 フィギュアスケート メダル予想①―国際政治経済の側面から考察する―



夏休み中にたくさん更新したいと思っていたのですが、
なかなか実現できなくてスイマセン 

ゴメンナサ──・゚・(。>д<。)・゚・──イ

バイトが思いのほか忙しくてですね、
なかなかまとまった時間が取れないんです。
本当は今日あたりにプルシェンコ特集をやりたかったんですが、
来週に回ってしまいそうです。
できれば、16日にやりたいと思ってますが。
韓国でお披露目した新プロについても書きたいと思っております。

なんというか、このブログ、どのブログもそうでしょうが、
キーワード解析というのをしているのですが、
どんなワードで当ブログにきてくださるのかを調べております。
そうすると、一日に一回は「the end of the world プルシェンコ」
と検索をしてきてくださる方がいらっしゃって、
プルシェンコ・ファンにもそれなりに認知していただいているのかと、
驚きつつも、ありがたいなと思っております。


でも、カナーリ辛口な考察も多く、
きっとファンの方も怒ってらっしゃるかもとか思ったり…
本当に申し訳ありません。

当ブログは、うp主本人のひねくれものな性格により、
どんなに好きなアーティストでも納得のいかないものに対しては
容赦なく批判を行うという趣旨のもとでやっておりますので。
ご了承くださいませ。 m(o´・ω・`o)mペコリン


前置きはさておき、 最近面白い動画を見つけました。

↓↓↓↓↓




一見フィギュアとはまったく関係のないお堅い政治経済討論の番組なんですが、
番組後半の10:14以降の、三橋貴明氏のある発言が気になりまして。

もし氏のいっていることが真実の一面をついているとするならば、
来年のオリンピックはかなり面白いことになると思いまして。
選手たちの実力や採点制度の側面からではなく、
いま、日本を取り巻いている国際情勢の側面から
メダルを予測してみようかと。

これはあくまでも推測であり、
三橋氏の言葉を額面どおりに取るならばと
いうことを前提にしておりますので、
本気にはなさりませんよう。


はじめに、女子シングルのメダル予想から。

①浅田真央
②ロシェット
③安藤美姫


(。´・д・)エッ!? って感じですよね。
だってISUはキム・ヨナに金メダルをあげたいんじゃないの?
と思っていらっしゃる方が大半だと思います。

確かに韓国のISUへの影響力は強く、
ショートトラックで培った人脈と、
潤沢な資金(現代やサムソンあたりが出している)を使って
相当程度に食い込んでいることは間違いないと思います。

ISU内部の勢力図という点から見れば
キム・ヨナは有利です。

しかし、もし別な側面から見たとするならば、
キム・ヨナの金メダルはありえません。

どうしてかというと。
まず第一に、開催地が北米であること。
国はカナダですが、アメリカの影響力が強く出やすい地域です。

そして、第二に、韓国という国の国力がそれほど大きなものではないこと。
失礼をあえて承知で言うならば、
韓国は所詮新興国のひとつに過ぎません。
もっといえば、韓国にアメリカを救済できるだけの力はないということです。

前にも少し書きましたが、
アメリカはいまサブプライム危機により風前の灯です。

国の借金は膨大なまでに膨れ上がり、
(一説によれば1京円あるといわれている)
地方もカリフォルニア州をはじめ、たくさんの州が破綻の危機に瀕しています。

オバマ大統領はこの危機を脱するべく、
さまざまな経済政策をやっていますが、
まったくお金が足りない状況です。
政府は国債を発行して外国から資金を調達していますが、
残念ながら、アメリカ経済の先行き不安から
なかなか買い手がつかない状況です。
その結果、FRBが買い取っているのですが。
それでも中央銀行が買い続けるのには無理があります。

しかし、アメリカとしてはどうしてもお金がほしい。
アメリカは自国の通貨が基軸通貨であることを強みに、
対外債務を発行して経済を拡大させてきた国です。
国債を買ってくれる国がなければ、アメリカは破綻します。
もしかしたら、アメリカという国自体がなくなるかもしれない。

実はアメリカはそれぐらいヤバイんです。
アメロ」という通貨を出して、今までの借金を帳消しにしてしまえという
強引な理論が出るぐらい、アメリカは今非常に危険な状態なんです。

ですが、目を世界に転じても、いまはどこも不況です。
それどころか、自分たちのほうが危ない。
自国の財政状況が悪化し、国債を発行している状態なのに、
どうして他国の借金を肩代わりなどできるでしょう。

こんな不況下で、他国を救済できる国はほとんどないわけです。

しかし、サブプライム危機の影響をあまり受けなかった国があります。
そこの国は、確かに「失われた10年」といって不況でしたが、
その代わり、そのあいだに不良債権をほとんど処理してしまい、
企業の借金がほとんどない状態です。
しかも、不況、不況といいながら、個人の貯蓄率は世界一。
そして、世界で一番現金をたくさん持っているんです。

国債は現金でしか買えません。
1500兆円の豊富な資金を持ち、
なおかつ、新米的で、
積極的に救済してくれそうな国はひとつしかありません。

それは・・・、わかりますよね。

そして、わが国は今民主党政権に変わろうといています。
鳩山代表や小沢代表代行はアメリカ国債を買い控えると宣言してます。
これはアメリカにとっては大いなる恐怖です。

新中派で有名なヒラリー国務長官が就任と同時に
やって来た国は、中国ではなくて日本です。
どうして彼女がわざわざ日本にやってきたのか。


アメリカの消滅を回避できるのであれば、
金メダルの一個ぐらいほかの国にあげたってどうってことはないでしょう。

ちなみに、今年も日本人のノーベル賞受賞者が出ると思います。
おそらくひとりではなく、複数人。
もしかしたら村上春樹氏が受賞するかもしれませんね。


事実、アメリカは日本に媚を売る作戦に出ています。

真央を米テレビ局が特集「金メダル1番近い」

なんでもNBCが浅田選手の特集をするらしいです。

わたしは、この記事を見て浅田選手の金メダルを確信してしまいました。

そして、おそらくメダリストはもうひとり出ると思います。
安藤美姫選手あたりが銅メダルではないかと。
もちろん、当日の演技の出来次第でキム・ヨナ選手と入れ替わるという感じです。

キム・ヨナ選手はがんばっても銅メダルでしょう。

なぜって、何度もいうように韓国にはアメリカを救済するだけの力はありません。
もっと言えば、韓国もまたサブプライム危機のあおりを受けて、
1998年以来のIMF入りをするのではないかといわれているほど、
国が危ない状態なのです。
去年は10月危機説というのが出るぐらい、韓国はやばかった。
外貨準備高が底をついてしまい、
サムソンや現代に外貨を出させたほどですから。

いまはそれなりに安定していますが。
自転車操業であることには間違いない。
他国から借金をして、
その借金でほかの借金を返しているという状態です。

韓国がどんなにISUに圧力をかけたとしても、
キム・ヨナが金メダルを取ることはないでしょう。

アメリカのことを考えるのであれば。
ISUもIOCもアメリカの意向には従わざるを得ない。
メディアも資金も全部アメリカが握ってますからね。

浅田選手の金メダルは間違いないと思います。
もちろん彼女がミスのない演技をすればですが。
ですが、下馬評としては彼女が最有力候補です。

日本の機嫌をとるために、とりあえず浅田選手を金メダルにしておいて、
あとは開催国であるカナダのことを考慮して、ロシェットは銀メダルに。
そして、銅メダルは安藤選手に上げて、
日本人選手初のメダル独占を容認すると。
キム・ヨナは安藤選手よりも出来がよければ銅メダルで。

というシナリオができているような気がします。

8月30日の総選挙は見ものだと思いますよ。
政権によってはメダルの色さえも変わるかもしれませんからね。

2009/08/03

浅田真央選手の2009~10シーズン・プロを考察してみる-EXより



夏休みに入ったので、たくさん更新したいと思っているんですが、
バイトが忙しくてなかなか思うようにいきません…orz

それよりわたしはサマソニに行けるのか…
かなり絶望的なんですが、ぎりぎりまでがんばるつもりです (●'д')bファイトです

新ブログのほうではこそっと洋楽関係を更新しているので、
洋楽関係で来られた方はこちらへドゥゾ(o´・ェ・)っ


ところで、話は変わりまして、
いま、つべで浅田選手のEXを見ました。



それにしても、すごいプロだな 
Y字スパイラルからいきなりの2A、
そして、苦手な3Tをわざわざ入れている…
とてもEXとは思えない難度なんですが (;^ω^A
しかも、それを軽々とこなしている浅田選手、はっきりいってスゴすぎます。

浅田選手を見ているといつも驚かされるというか。
自分の想像をはるかに超えてしまうんですよね。
確かに今シーズンはもっと上手くなっているとは思っていたのですが、
その自分の考える上手くなっているというレベルを
はるかに超えるレベルで上手くなっているというw
もちろん、自分のような凡人が
彼女のような天才を考えること自体間違っているんですが。
それでも、浅田選手は人々の想像をはるかに超えて進化を続けている。
可能性の宝庫というか。
いったいどこまで進化していくんだろうと逆に末を恐ろしくさえ感じます。
畏怖というかねぇ。
なんていうか、やっぱり天才なんでしょうね、彼女も。
本当に人知をはるかに超えた存在ですよ。

そして、彼女は大変な努力家でもある。
前シーズンで課題とされてきた部分が今シーズンで改善されてきている。

まず、動きの緩急。
振り付けが単調な動きばかりで、
もっとメリハリをつけたほうがいいといわれてきましたが、
EXプロではしっかりと改善されて
非常にメリハリのついた動きができるようになっています。

そして、表情。
前シーズンでは、振り付けがかなり難しいこともあり、
振り付けをこなすことに集中するあまり、
表情がないことが多かったのですが、
EXではきちんと表情をつけることができるようになってきている。

もちろん、そこには前シーズンから取り入れている
筋トレの効果が出ているというのもあると思うんですが。
前シーズン以上に自分の思い通りの動きが
できるようになってきているのではないでしょうか。

スケートにしてもバレエにしても、
舞踏というものは自分の肉体を100%自分の思い通りに動かせなければ、
真の意味で「表現」できたとはいえないと思うのです。
顔の表情が豊かであっても動きが硬ければ、 見ている観客を納得させられない。
表情はあくまでアクセントに過ぎず、それ自体が表現ではないんです。
それをマスメディアは勘違いして、
さかんに浅田選手の「表現力のなさ」を批判するのですが。

とにかく前年以上に体がしっかりと作られていることは確かで
それが彼女にあのような激しい振り付けを可能にさせているし、
また、あれだけ激しい動きをしていても、体が疲れることはないので、
表情をつけることができる余裕を持たせるにまでいたっていると。

EXでこの難度なんですから、競技プロはもう…ブルブル ((;゚ェ゚;)) ブルブル

さらには、苦手な3Tをわざわざ入れてくるんですからね。
これは明らかにセカンドジャンプの対策ではないでしょうか。
おそらく3F-3Tを練習していると思いますよ。
それプラス、3A-3Tもひそかにやっているのではないでしょうか。
浅田選手の最終目標は試合レベルで、3A-3Tを決めれることだと思うので。


しかし、なによりも、わたしがいちばん驚いたのは、これ ↓↓↓



浅田選手が「情感」を表現できるようになってきている!?

浅田選手は表現力はあるものの、雰囲気というのでしょうか、
とにかく「情感」を出すのがすごく苦手だったような気がするんです。
その情感の欠如が、表現力は高いものの、
観客に訴えかけるものに乏しいスケートにしていたと思うんです。

その点、キム・ヨナ選手は長けていて、
動きが全体的に硬いものの、
観客に非常に強烈な印象を残す動きができる。
もちろんプロの素晴らしさによるものも大きいとは思いますが、
しかし、あの「あげひばり」での動きは、
彼女独特のものだったと思います。
そういう意味では、彼女も非常に才能あふれる選手なわけです。

しかし、浅田選手がこのような女性らしい情感を
見せることができるようになったというのは、
これはかなりの進化ではないかと。
もちろんジェフリー・バトルとペアを組むのが二度目ということもあり
前年とは違って「照れ」というものがなくなったということもありますが、
それでも、しっかりとジャスミン姫を意識して、「演じている」のはすごいことかと。

本当に、驚かされることばかりで…
これはひょっとしてオリンピックでは
すごいことになるのではないか!? と思ったり…


ただ、同時にいくつか欠点も感じました。
まず、スパイラル。
ビールマンスパイラルのときのスピードがちょっと気になりました。
曲にあわせてのことだとは思うんですが、
少しスピードが遅い。
いまの採点システムでは、スパイラルのスピードが重視されるので、
もっとエッジを深く使って、スピードを出さないと厳しいかなと。

あと、動きがまだ音楽と完全には調和していない。
上手くはいえないんですが、なにか奇妙なズレを感じるんですよね。
音楽が足元から聞こえてこないんですよ。
浅田選手は音楽と自分の動きを調和させることに長けている選手なんですが、
でも、正直、彼女の足元から音楽が聞こえてきたことがないんですね。
もっと言えば音楽が動きにあわせているように感じたことはないんです。
その点、プルシェンコの調和っぷりはすごくて、
本当に足元から音楽がなっているように聞こえてくるんですが。
残念ながら、浅田選手はまだまだ弱いです。
これを感じられるようになると、本当にすごいんですけど。

ちょっと辛口にはなってしまいますが、
辛らつなことを指摘してしまうのも、
浅田選手ならばまだまだ上にいけると信じてのことなので。

本当にね、すごいと思いますよ。
こういう風にどこまで行くんだろう、この子は!?
と思わせる選手はほとんどいませんからね。

シーズンまで時間がまだあるので、がんばってほしいです。