2008/05/13

『the only one』感想

NINのニューアルバムの感想を書きたい。でも、まとまった時間がない。
勉強が忙しくて、それどころじゃない!!!!
法律書とのにらめっこの毎日です。

でも、5月17日は絶対にやろうとは思ってます。
今月17日は・・・、ふふふ・・・、トレントさんの43回目の誕生日だからです。
誕生日記念ということで・・・。


で、今日は5月13日ということで、
cureのシングル第一弾『the only one』の発売日です。
いちおうHMVオンラインで予約しましたが、
ITSではどうなんだろう? 発売してるのかな?
欧米では配信してるみたいですが。日本は無理だろうな。

何度もいいますが、cureは超がつく大御所ですが、
日本では無名のバンド。シングルが出ても話題にもなりはしない。
それどころか、NINのニューアルバムがでても大体的に取り上げてもくれないもん。
NINであの扱いならば、cureはもっと・・・。
日本のメディアの扱いを恨みます(怒)。

で、すでにyou tubeではアップされていたので、
さっそく曲の感想をと。
(それにしてもUpされるの早いよね~。NINの『displine』も早かったけど)

感じとしては、『high』に近い感じ。
でも、ライブ録音をしているので、
いつものような緻密なアレンジメントは後退し、
ややラフなつくりになっているのが特徴かな。
さすがにロスのときとは違って
ロバ御大のセルフプロデュースになっているせいか、
音質はやわらかめで、ゴリゴリってゴリ押しな感じはないものの、
音の緊張感・切迫感は前作から引き継がれていて、とても若々しく聞こえる。
『the head~』から『kiss me~』にかけての頃の音に近い感じかな。
少しニュー・ウエイヴっぽいんだよね。
たぶん狙って作ってるんだろうと思うけれども。

でも、どうだろう。個人的にはライブのほうが好きかなー。
まあ、cureはスタジオ録音よりもライブのほうが全然いいから、
ライブを先に聞いてしまったんで、特にそう感じてしまうだけなんだろうけれども。

うーん、ちょっと微妙。
なぜ微妙かというと、曲のクオリティは圧倒的に高いし、
文句のつけようはないんだけれども、
ただこういうポップ・ソングは本当にロバートのやりたいことなんだろうかと
ちょっと首をかしげちゃうんだよね。
それよりも、ダークな『a boy i never knew』だっけ? 
あの曲のほうがずっと切迫感があって素晴らしいし、
最近披露したばかりの『the perfect boy』のほうが
完成されてるって気がする。
すごく切なくて、メランコリックで『before three』に近い感じ。

個人的に思うんですが、
ポップ・ソングにそれほどこだわる必要はないのではないかと。
思うに、cureがポップ・ソングを作ってきたのって、
ロバートが狂気を逃れるため、
やむにやまれずに作ったものだったと思うんですよ。
だから、ひじょうに限定的で、だからこそ余計輝いて見えるというか。
もちろん、ロバートとしては
もう一度あのときの感覚に戻りたいと思っているんだろうけれども、
難しいような気がする。
ひじょうに危ういバランスのなかで作ってきた偶然の産物だったからこそ、
パーフェクトで、唯一無二で、ロマンティックに、切なく響くんじゃないかな?
それよりも、自分の内面とじっくり対話した『lost』のほうがずっと緊迫感があるし、
狂気や恐怖、混沌なんかが見え隠れして、ずっといい曲に仕上がってる。

むしろじっくり自分と対話して、
『pornography』みたいな超暗いアルバムを作ってもいいんじゃない?
そっちのほうが、今のcure、というか、ロバートにはあってる気がする。
レコ会社とか、ファンの思惑とか、そういうの、ちょっと気にしすぎ。
もっと自由に作ったほうがいいと思うよ。
だからといって、トレントみたいに奔放に作られても困るけれども。
なんか変な重圧がかかりすぎて、少しいびつに聞こえてしまうのが残念です。