2008/04/06

カバー集:Enjoy The Silence 編

ゴス・メタル特集で、
lacuna coilのenjoy the silenceのカバー
you tubeで探してたら、まあ、いっぱいあること、あること。
たくさんのバンドがこぞって、カバーしておりました。

ということで、Enjoy The Silenceのカバーしたバンドを
いくつか紹介と思います。
かなりしょうもないカバーも多数。
それぞれ聞き比べて笑ってみてくださいませ。

って、いう前にEnjoy The Silenceって何?
超基本的なことを分かっていない人がおられると思うので、
少しだけ説明しましょう。
PICK UPにもそのうち取り上げたいと思っているんですが、
Depeche modeというイギリスのバンドがおります。
日本ではまったくの無名です。本当に悲しいぐらい。
知名度のなさは、たぶんcureを下回るのではないかと思います。
エレ・ポップ系のバンドなのでロキ○ンでも取り上げないどころか、
最近ではクロス○ートでもアルバム評すら載せなくなっている状態。
はっきしいって、日本の洋楽雑誌の恥まる出しとなっております。

このバンドはcureと同じように、欧米では大御所。
リンキン・パークを初めとする数多くのバンドがリスペクトする、
伝説的なバンドでございます。
マリマンやジョニー・キャッシュですら彼らの曲をカバーしている。
そればかりではありません。
Depeche modeがいなかったら、NINは存在することさえなかったでしょう。
もしNINが存在したとしても、たぶん全然別な音楽になっていたかもしれない。
それぐらい、後代に与えた影響は絶大。

何度もいいますが、UKロックが好きだとかいっているUKオタクのヒトに限って
こういう重要なバンドをまったく知らない(というか、聞いたこともない)。
ありえないと思います。恥だと思ってください。
オアシスとかレディへとか、ベビシャンあたりを聞いて、
アタシってなんてUK好きなの! とか思ってるあなたのことですよ!

いや、いや、話が逸れました。本題に入りましょう。
で、ゴス・メタル特集をやっといて、
肝心なバンドを忘れてないかと思われた方もいらっしゃったのではないでしょうか?
いえ、いえ、忘れてはおりませんよ。
ですが、正直、あんまり好きじゃないんです。
紹介するのもためらわれるぐらい(激汗)。

きっと、彼らのカバーを聞いたら、
私のいっていることが納得していただけるはず。
ということで、ゴス・メタル界の帝王、HIMによるカバーを。



正直、キッツいなぁ。
確かに、デペッシュはゴスにも大人気だよ?
でもさ、ここまでゴスにしなくても…。
ゴス・メタルというよりは、そのまま、もろゴス。
cureもそうなんだけど、こういうバンドのカバーって
何か勘違いしてるんだよね。
三流ゴス・バンドのカバー集なんかもそうだけど。
勝手にゴスなテイストにしてくれちゃってさぁ。
彼らがね、生き残れたのは『ゴス』だったからじゃないの。
デペッシュの場合は、内なる神との対話と内省という彼らのテーマがあり、
それが彼らの耽美的な音楽と結びついて、孤高の世界観を作り上げてるの。
その辺を勘違いしてはいけない。
でも、HIMはそれをわかってないんだな。だめカバーの代表になっちゃった。

で、ちなみにこれはカバーではないんですが、
リンキン・パークのマイク・シノダによるリミックス
かなり好感が持てます。まあ、リンキンらしくヘヴィ・ロックテイストですが。

これも余談ですが、NINというかトレントも
デペッシュのリミックスをいくつか手がけております。
walking in my shoesだったかな。barrel of a gunだったかもしれない。
ごめんなさい、ちょっと曲名忘れました。調べときます。

次は、Tori Amosのカバー。



うん、これは彼女らしいカバーですね。
ピアノの弾き語りなんですが、ピアノというよりもキーボードのようにも聞こえる。
音にエフェクトというか、処理をほどこしてありますよね?
確か、このカバーは彼女のカバーアルバム集にも収録されてるはず。
ニルバーナやエミネムもカバーしているので一聴してみては?
なかなかおもしろいですよ。

おつぎは、Keane。



これは、どうなのかなぁ?
可もなく不可もなくって気がするなぁ…。
彼らの世界観を描ききるにはちと力量不足の気が…。
頑張ってはいると思うんだけどね。
静謐な音の佇まいは好感が持てます。


次は、Anberlinというバンドによるカバー。ちょっとわかんないこのバンド。
たぶん無名。というか、うちは知らない。もししっている方いたら情報を。



このバンドはかなり正攻法でカバーしてるなぁ。
特にアレンジに変化はないんだけれども、
でも、原曲の魅力を損なわず、彼らのバンドとしての個性もきちんと出している。
でも、それがかなり功を奏し、好カバーに。
この↑の三つのカバーの中で一番好き。

ほかにもいろいろあります。
これ以上紹介するときりがないので。
いろいろと探してみてください。
まだまだおもしろいカバーもあります。

ちなみに、↓はマーティン自身によるセルフ・カバー。



この曲、というかデペッシュの曲は、
デイブじゃないとだめじゃないかと思ってたけど、
マーティンでもぜんぜんカッコイイ。マーティンって歌うまいんだね。
実際、デペッシュの曲でも何曲かは彼が歌ってるのがあるんだけどさ。
でも、ライブを見てうまさをはじめて実感しました。
ごめん、マーティン。だけど、髪、ヘンだよ(汗)。