2008/02/08

PICK UP:the cure その⑥:robert smith氏の音楽的背景について①

でも、無理やり頑張って書きますよ。
で、the cureについて書きましょう。
初めのほうで『欧米では大御所。日本では無名』と紹介しましたが、
結成は何年で、どういう歴史を辿って現在に至っているかは書きませんでした。
ですが、あえて詳しいことは書かないことにします。
なぜなら彼らのついてのbiographyはネットで探せばいくらでもあるからです。
オフィシャル・サイトでも見れますし、
wikiでも見れます。英語のみならず、日本語のwikiも熱心なファンの方が書いたのでしょう。
かなり詳しいです。自分も正直知らなかったことが結構ありました(汗)。
NINもこれぐらい詳しく書いてくれればと思ったぐらいです。
なので、わたしの拙い文章を読むよりもそちらのほうを読むことをおススメします。

ただ今後のディスク・レヴューを書く際に知っておいてもらわなければならない事柄もあるので、
必要最低限だけ記したいと思います。

the cureというバンドは1976年ごろパンク前夜に生まれたバンドです。
で、ポスト・パンク~ニュー・ウェイヴを経て、今に至るという感じです。
もし順調に行けば今年ニュー・アルバムが発売されるはずです。

cureを語る上で欠かせない人物がいます。
それが↓のrobert smith氏です。日本では『ロバスミ』と略して呼ばれています。
少し年配の方だと『ロバちゃん』とか『ロバ雄(夫)』とか呼ばれているみたいです。
由来はよく分かりません。昔の洋楽雑誌に書かれていた愛称をそのまま呼んでいるようです。
詳しいことは分かりませんが。


↑の写真はかなり若い頃のものです。なので今現在の彼の姿ではないのでご注意ください。
このブログを探せば見ることができます。探してみてください。
現在の彼はかなり妖怪っぽいです(失礼!)。でも、キュートなヒトですよ(多分)。
このヒトあってこそのcureだと思います。
ソングライティングの殆どを担っている、結成時からの唯一のオリジナルメンバーです。
彼以外のメンバーは移動が激しいです。出たり入ったりを繰り返してるメンバーもいます。
ある意味非常に気難しいヒトだといえるのかもしれません。
どういうタイプのミュージシャンかといえば、強いて言えばトレント・レズナーに近いタイプだといえます。
ロバスミのほうがトレントよりも才能があるよと熱狂的なファンに怒られそうですが、
自分的には最大の賛辞ということで、お許しを。

ですが、ワンマンという意味では非常に似通っているのではないかと。
マルチ・プレイヤーであり、バンドのソングライティングを一挙に引き受け、
プロデュースワークをもこなす。自分の音楽に妥協を許さず、時にはメンバーを入れ替えることもある。
二人の共通している点かと思います。
このロバスミことロバート・スミス氏もギターのみならず、ピアノ、キーボード、6弦ベース、4弦ベース、バイオリン、フルート等の楽器を弾くことができるそうです。
弦ものの楽器はたいてい弾くことができるらしく、琴やシタールなども弾いたことがあるんだとか。
実際にレコーディングにも使用されています。

バイオリンやピアノというのは驚きですよね。
これもトレントと非常によく似ていると思いますが、
ロバートはピアニストのお母さんの影響から幼少の頃からピアノを習っていたそうです。
7歳ぐらいになってギターを弾き始めたそうですが、与えられたギターはエレキギターではなく、
アコースティックギターだったそうで、なんでも騒音を考慮してそうなったんだとか。
ロバートはアコギでクラシックギターを学び、10歳ごろ念願のエレキギターを手に入れます。
cureの音楽には非常にクラシカルな面があります。
特にアレンジなどはクラシック音楽っぽいなーと思わせる部分が多いです。
例えばpictures of youという曲があるのですが、
このイントロの部分のアレンジメントが古典派のクラシック音楽の導入部にすごく似てる。
ギターやベース、ドラムを一斉に鳴らすんじゃなくて、
初めは6弦ベース、次はギター、その次は更にギターと音を重ねてゆくことによって
アンサンブルを形成している。これはクラシック音楽にはよくある手法です。
初めて聞いたとき、すごく基礎が分かってると思いました。

クラシックの強い影響。これがcureの音楽の魅力の一つだと思います。