2007/09/29

あ"ー、読みたい・・・

最近、まったく本を読んでいない。
いつもなら月に10冊近くは本を読む当方。
ここ2、3ヶ月は勉強に追われて、まったく本を読んでいない状態。
にもかかわらず、本屋に行くと読みもしないのに本を買ってしまい、未読の本がどんどんたまって、しかもその本を間近に見ながら勉強しているから、余計フラストレーションがたまるばかり。
先日後輩より『ハリ・ポタ』七巻をとうとう読破しましたと聞かされて、
思わず発狂しそうになった。
いいなー、いいなー。

面白かった?と聞いたら、すごく面白かったとのこと。
しかし、ラストは予想通りとのこと。
古今東西のファンタジーの傑作の一番おいしいところを剽窃したような作品だからな。 容易に想像はつく。
基本、『ハリ・ポタ』シリーズは日本語版は読まない。以前読んだときに、あまりの邦訳のひどさに日本語版を読むのをやめた。
多少時間がかかってもいいからと全ての巻を原書で読むことにしている。
そんなに難しい英文ではないし、自分の英語力を鍛える上でもいいかなと実益も兼ねて読んでいるんですが・・・。
しかし!!! しかしですよ。いっちょまえにかっちょいいことを言っていますが、
私の英語力はみなさんの英語力に多少毛が生えた程度で、まったくをもってお粗末なもの。
普段英雑誌を読んだりしているとはいえ、その読む進度は日本語よりも当然に遅い。
邦訳なら4時間もあれば読めるハリ・ポタも原書で読むと、1時間30Pが精一杯。
分からない単語がいっぱい出てくるし、やはり生ものの英語だから、時には文法をはしょって表現することもある。その行間を読み取るのが非常に大変。
知らない単語は前後の文脈から読み取るからいいとして、問題はやはり文法。
作者のローリングさんの文章って正直へたくそじゃありません?
結構文法の誤りとか多いし、それに英文のタブーとされている受動態の多用が多いような…。
アメリカ人の友人曰く、より口語を意識しているからそうなったのだろうとのこと。
でも、明らかに前後の文脈とは違う構文がちらほらと。
トールキンやC.S.ルイスを読んだときは、すんなり読めたのに。
この二人の英文は本当に素晴らしいんですよ。日本人の私にも素晴らしさが分かる文法の美しさ。
彼らの文章を読んで、自分の習っている英語は少なくとも間違いじゃないと思ったものです。
しかし、ローリングさんは…。どうなんでしょうね? 
結構英文学を原書で読むのが好きで、ローレンスやV・ウルフとか読んだりしてるんですが、
なんか文章の質が違う。やはりローリングさんの英文はより現代風なんでしょうか?
ネイティヴでもない、帰国子女でもない、日本のお粗末な英語教育しか受けていない者には厳しいんですが…。

2007/09/10

ミュージシャンって・・・

今日学食で友人と昼食をとっていた時のこと、
話がイギリス映画のことになって、イギリスの俳優ってかっこいいよねと私がいうと
友人曰く 「いったい誰?」
私:「ショーン・コネリーでしょ? アンソニー・ホプキンスでしょ? マイケル・ケインに、ジェレミー・アイアンズかな」
友人一同、いっせいに凍りつく。
私:「どうしたの?」
友人たち:「『おじさん』じゃん。いや、おじさんじゃないよ、『おじいさん』じゃん」
私:「え? でも、みんなかっこいい人たちばっかだよ。演技もうまいし」
友人:「でもさ、もっと若い人だっているでしょうが。オーランド・ブルームとかさ」
私:「オーランド・ブルームね、忘れてた。かっこいいよね」
友人:「せめて、ジュード・ロウとかユアン・マクレガーとかいって欲しかったよ」
私:「そういえば、クリスチャン・ベールもいたね。あの人、カッコよくない?」
友人:「だから、趣味が渋すぎるって!!!」
などど、くだらない会話をして、えらく友人たちを狼狽させていたのだが、
考えてみると、自分の男の趣味ってすごくジジイばかりというか、おっさんが多いなということに気づいた。
トレントは今年42歳だし、ジョナサン・デイヴィスも35。ロバスミ御大にいたっては48歳・・・
おじさんだ・・・。みんなおっさんばかりだ!!!!
もしかして、自分、ジジ専か?
いや、でも、一応うちのダーは年上だけれども、2つしか違わないしな。
たぶんジジ専ではないと思うけれども・・・。
しかし、そもそもミュージシャンってイケメン自体少なくないか?
あんま頭に浮かばないんですけど。
カート・コバーンとかかな? でも、ああいうのをかっこいいっていうんだろうか?
トム・ヨーク・・・。うーん、ああいうアルビノ系もなー。しかも、ひそかに『白痴顔』って呼んでるし(爆)。
クリス・マーティン。まあ、かっこいいちゃあ、かっこいいかもしれないけれども、嫁が気に入らん。
クリス・コーネル・・・。くどすぎる。
あとはいったい誰だろう? あんまり思いつかない。
デイヴ・グロールはギョロ眼だし、レッチリに関しては論外で(爆)、リンキンは・・・、ビミョー。
あと考えられるのは、昔のスウェードとか、デーモン・アルバーンぐらい。
意外なほどミュージシャンてイケメンがいない。
しかも、ことに最近のミュージシャンってイケメン率がどんどん低くなってないか?
特にemo勢はどう考えても、ブサイクばっか。しかも、なぜかみんなぽっちゃり体型。
グッシャーのマッデン兄弟も、FOBのパトリックも、マイケミのジェラルドもみんな、ロックミュージシャンは痩せているという暗黙の了解をことごとく破って、肥大化のかぎりを尽くしている。なんで?
UK新人勢にいたってはもうヒドイの一言。その辺の工場で働いていたあんちゃんがデヴューしたみたいな汚いなりで、しかもすっごくダサいというか。
イギリス人って絶対に田舎モンだよね。はっきり言ってみんなブサイクだよ!!! 
あれで「キャー、かっこいい」とかぬかしている同世代の女たちのほうが許せん。
って、おまいら、眼ん玉腐ってんのか?
イギリス人=白人=かっこいいという単純な図式はもう当てはまらないような気がする。
絶対今の日本人のほうが洗練されていて、かっこいいし、しかもおっされー。
今のイギリス人にはないものばかりだ。
もっとイギリスの音楽業界も、若くて、顔のいい奴らを連れてきたほうがいいよ。
だからといってthe horrorsは認めんけど。あの人たちってビジュアル系でしょ? 
ゴスじゃなくて、ヴィジュアル系だよ!!! 
絶対に日本のビジュアル系に影響を受けているって思うのは私だけ?

私が唯一の「男前」と思っているミュージシャンがこちら ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=H-ASvd9gGas

オーランド・ブルームを10歳としをとらせて、渋くした顔。めっちゃかっこいいっす。
男前っていうのは、こういう顔のことをいうんだよ。

2007/09/08

最近のお気に入り

最近よく聞いているCDを写真に撮ってみました。
こうして広げてみると、自分の趣味の雑多性がそのまま出てるなぁ。
自分の耳で聞いていいと思ったものを聞いているんで、
こういうことになっちゃうんですね。
ほんとに音楽には眼がないというか、クラシックもぜんぜんOKですから。
モーツァルト・フリークだし(^^;
しかし、よく見ると90年代に出たやつばっかだな。
いや、実際、自分、かなり90'Sが大好きで、
特に90'Sのアメリカ・オルタナには萌えっぱなしなんですよ (≧∇≦)キャー♪
90年代のアメリカ・オルタナ・シーンって日本ではあまりよく取り上げられていなかったようだけれども(アーティスト単体ではなく音楽シーンとしては)、
個人的には80年代のイギリスnew waveに匹敵するほどさまざまな新しい音楽的試みをするアーティストが多産された、実りの時代。
アメリカにとってグランジは、イギリスにとってのパンクと同じだったんだろうと思う。
カート・コバーンの死で迎えたグランジの終焉は、
アメリカ・インディ・ロックに多大な影響を与えたのみならず、
いかにグランジを乗り越えるかということが至上命題だったはず。
今フツーに私たちが聞いている、ミクスチャー・ロックやヘヴィ/ラウド・ロックなどはまさに90年代の産物といっていいほど。
マイク・パットンのような奇才からマリマンのような変人まで個性豊かなスターたちが数多く登場したのもこの時代。
90年代も捨てたものではない!!! 
ということで80'Sに引き続き90'Sという新しいカテゴリを作ってみました。

2007/09/06

日本の洋楽雑誌について思うこと。


今年フジロックに参戦したこともあり、ここ数ヶ月日本の洋楽雑誌を買いまくっている。
日本の雑誌はめったに買わない当方。洋楽についての情報はほとんど海外の雑誌やサイトから得ているのだが、こうやってたまに日本の雑誌を買うと、首をひねりたくなるようなことばかりが書かれていて辟易する。
もともと日本の洋楽雑誌を信じるほうではない。
ロキノンにいたっては、「お前はNMEの回し者か!!!!」といいたくなるほど、NMEの受け売り、垂れ流しに驚く。
ロキノンが必死になって宣伝するUKバンドはほとんどといっていいほど、NME辺りがプッシュしているものばかり。
昨今、UKバンドがブームらしいが、それはロキノンがNMEに偏っているから。
イギリスの音楽状況しか伝えられず、アメリカで数年前から起きていた音楽ブームは完全に忘れ去られ、逆に1年以上経ってから伝えられるという信じられない状況。
the killersなんてイギリスでもブームになっていたにもかかわらず、なぜか見落とされ、
彼らが向こうで話題となってから1年も過ぎてようやく記事に載るっていったい…。
emoブームに関してはもうあきれるばかり。
アメリカ本国だけでのブームということもあるんだろうけれども、記事にされるどころか、
いまごろになってようやくemoのミュージシャンを取り上げたりして、本当に頭が痛くなる。
マイケミが奇跡的に日本で取り上げられたのは、
それこそイギリスの音楽雑誌がこぞって彼らをプッシュしていたから。
自主性も、主体性の欠片もない、イギリスで流行っている音楽はすべて正しいと思って取り上げている、妄信にも似た馬鹿っぷり。
ロキノンっていつからNME東京支部になったんだ? もとからそうなのか?
と思って、昔のロキノンを引っ張り出して読んでみたんだけれども、
確かに眼を覆いたくなるようなヒドイ記事ばかり。
ブリット・ポップは完全にNME辺りから引っ張ってきてるでしょう、あれ。
しかも、堂々と雑誌にNMEの表紙載せたりしてるものねえ。
オアシスVSブラーって。何も一緒になって対決を煽らなくても…。
「be here now」が史上最高の傑作って何よ? オアシスに匹敵できるのはもはやビートルズしかないって何? いったい何考えてんだ?
そうやって一生懸命西の田舎の島国の音楽シーンを追っている合間にも、太平洋の向こう側では別な音楽シーンが活況を呈していたにもかかわらず、まともに取り上げられることもなくて。
そもそもスマパンの「mellon collie~」が日本でまったく売れなかったのだって、
ロキノンやクロスビート辺りが無視したからでしょう。
faith no moreとか取り上げられたことってあったの? レイジやリンプが取り上げられたのもずいぶん遅くになってからだったような…。

日本の音楽雑誌が一番悪いなと思うところは、特にロキノンに感じることなんだけれども、
自分たちで音楽を開拓できないところ。
イギリスの音楽シーンを至上のものと捉えすぎて、イギリスの今を伝えれば、
自分たちの役割を果たせていると考えている。
でも、それって正しいことなのかな? 
ドイツやフランスの音楽雑誌なんか見ていると、そういうことはあまりなくて純粋に好きなもの、
自分たちの耳に合うものを取り上げたりして、
ブームとか無縁のところでしっかりと洋楽を見つめているような気がする。
ここでこんなことを書くのはどうかと思うけれども、ドイツで日本のdir en greyが非常に高く評価されているのも、単なるブームとしてではなく、ドイツ人にとって合う音楽として認知されているからじゃないの? 
日本だって昔は海外の雑誌の垂れ流しじゃなかったはず。
少なくともLAメタルに関しては、独自の耳を持って音楽を開拓していたこともあったのでは?
ボンジョビやMR.BIGなんかは日本発のブレイクでしょう? 
私はLAメタルは大っ嫌いだけれども、少なくともロキノンの馬鹿イギリス至上主義者よりかはBURRN!!のライターたちのほうを高く買うね。
日本のオルタナ系のライターだってもう少しそういうことをしてもいいんじゃないだろうか。
じゃないといつか日本の洋楽シーンは飽きられてしまうと思う。
自分と同世代の若い子が、単なる流行として洋楽を聴くのであれば問題はないけれども、本当の洋楽愛好家がこの先育ってゆくかはどうかと思う。
こんな音楽の伝え方をしていたのであれば、洋楽シーン自体も衰退し、果ては自分たちの雑誌の売り上げまで下がってしまうのではないだろうか。
この先若年層の人口はどんどん少なくなってゆくのに、30代40代の成熟した洋楽ファンを取り込んでゆかないと、先がないような・・・。
それよりもグッシャーのマッデン兄弟を可愛いとかいっている後輩の先行きが不安なんですけれども・・・(いや、あれはきっと80年代のロバスミ御大と一緒の感覚なのかも)。

2007/09/03

夢じゃなかろうか?


このブログをはじめてから、音楽について書きたいことが次々と溢れてきて
整理がつかない、わたくし。
でも、なるべく一つ一つ書いていこうとは思ってます。
近日中にいろいろと公開する予定なので楽しみにしてください!!!
(ってだれもいないとは思うが)

9月に入り学校も始まり、いろいろと忙しくなりそうな予感。
カレンダーを見て、もうフジから1ヶ月過ぎたんだあと思って、
当時のことを思い出そうとしてみたんだが、これがまったく思い出せない!!!!
あの伝説のライブも、ロバスミ御大の歌う姿も、演奏する様も、
それに何より肝心の歌と演奏が思い出せない!!!
もちろん曲は思い出せますよ。どんな曲をやったかとか。
でもね、どういう風に歌って、演奏していたかまでは分からないんですよ。
重箱をつつくように頭の隅々まで記憶をつついて、
思い出そうとするんですが、 不思議なほどなにも覚えていない。
そのくせ、紫色に漂う煙幕のなかに突如現れた鳥の巣頭とか、
ベーシストがやたら腰を屈めてベースを弾いてたところとか、
微妙なところばかり、しかも、変にはっきり覚えていたりする。
きっと、あの時、自分でも気づかないほど興奮しまくっていたんでしょうねえ。
もしかしたらもう二度と見ることはできないかもしれないから、
なるべく冷静に、しっかりと彼らの姿を眼に焼き付けておこうと思ったのですが、
焼きつくどころか、そんな余裕すらなく、
ただ彼らの姿を見れたというだけで満足しちゃった(^^;
気がつくと、記憶なしですよ、あーた。
あー、御大。教えてくださいよお、あなたは本当に苗場に来たんですか?
私たちの前に現れて、歌を歌ったんですか?
あれは夢じゃなかろうか? そう思うこのごろです。

追記―BUZZを読んで。
粉川しのにもの申す。30代、40代だけがcureのファンだと思うな! 
自分のように「disntegration」や「wish」を聞いた頃が
10代、20代だった頃の人間だけがcureを待ってたように思わないで欲しい。
私のように「bloodflowers」や「the cure」からファンになった20代だっているんだから。
そうやって自分たちマスコミが、cureは30代、40代しか聞かないと変な偏見を作り出すから、
余計日本で売れなくなるんじゃん! 
単独公演して欲しいのなら、ちゃんと若いファンも
聴いているんだということを宣伝して欲しいです。

2007/09/01

80'sは古い?

某サイトでいろいろと書き込みをさせていただいたときのこと。
私がおもむろに書いた、「new orderは今の雰囲気にぴったり」というコメントに、
new waveがリアルタイマーだった多くの方々から反響をいただいた。
自分のような20も年下の若造が、
80年代の音楽が今の雰囲気にぴったりってどんだけ~~~???
という風に思われたのだろうか?

ただ私としては現在英米で特に話題になっているニューウエイヴ・リバイバルの流れで、the killersやthe braveryなどをよく聞いていたため、
彼らのベタで、直球な80'Sサウンドに耳慣れていたせいか、
new orderやjoy divisionを聞いてもさほど違和感を感じなかったのだが、
どうやら私のその反応が、80年代に青春時代を過ごした方々にとっては、新鮮だったらしい。

そのことに逆に私は驚いてしまった。
前述の通り、今英米ではニューウエイヴ・リバイバルというのが流行っていて、
interporlやkillersなどのバンドが積極的に80年代の音楽的要素を取り入れて、
新たなサウンドを作り出している。
80年代はロックにとって不遇の時期といわれていたが、
必ずしもそうではなく80年代初頭には
かなりの実験精神溢れたロックバンドが数多く存在したものだ。
それらはすべてポスト・パンクという括りでくくられたが、
音楽的には共通するものは何もなく、
とにかくパンクでなければ何でもいいというごった煮精神で、
それぞれのバンドがさまざまな音楽的可能性を試していた。
おそらくそのもっとも代表格が、セックス・ピストルズから生まれたP.I.Lなのだろう。
パンクの創始者であるジョン・ライドン自らが、パンクに終止符を打ったこのバンドは、
ポスト・ロック、つまりはニュー・ウエイヴの扉を開くこととなる。
この時代に生まれた音楽は、実はたくさんある。
フツーに私たちが聞いているインダストリアル・ミュージックも
もともとはこの時代に登場した、イギリスのthrobbing gristleというバンドがはじめたもの。
アフリカのファンクビートやダブの積極的な導入は
後のハウスミュージックへと繋がったといわれているし、
不遇どころか、多種多様な音楽のの豊穣の時代だったんです。
90年代に入って80年代の音楽はいったん衰退したものの、
21世紀にはいって子供の頃80年代の音楽を聴いて育った世代が、
こぞって80年代の音楽を引用し始めています。
joy divisionとの親和性を感じさせるinterporlやeditors。
new order をこよなく愛するkillersに、gang of fourを引用しているかのようなbloc partyなど。
80年代に青春時代を送った世代と、
今のニューウエイヴ・リバイバルの世代とはつながる部分があるんです。

決して80年代に青春時代を過ごした方だけの音楽ではない。
今の若い世代にも十分伝わるものがあるはず。
事実、自分もかなり80'Sは面白いと思って、いろいろと音源を開拓しているところです。
というわけで、前置きが長くなってしまいましたが、
80年代のロックについてもいろいろと語っていこうと思います。